生徒を試合につれていく時のテニスコーチの心構え!【分かりやすく解説します】

こんにちは、Goです。

今日(月曜日)のテニスコーチとしての1日のスケジュール

7:20 起床

7:40 朝食

8:00 師匠の不動産の手伝い

13:30 生徒2人を決勝の試合会場に連れていく(某テニスアカデミー専用の車で)

15:40 試合会場に到着

16:30 1人の生徒は自分でウォーミングアップ開始

もう1人の生徒のウォーミングアップは僕がヒッティングに付き合う

17:00 2人の生徒、決勝の試合、開始(18歳以下男子、16歳以下男子)

18:15 18歳以下男子→僕の生徒が優勝!スコアは、6-2,6-2!

19:00 16歳以下男子→僕の生徒が優勝!

   スコアは、6-2,4-6,10-7(ファイナセットは10ポイントタイブレーク)!

19:30 夕食

21:40 某テニスアカデミーに到着

21:50 自分の部屋で体幹トレーニング!

22:30 ブログ書き始める!

テニスコーチとして過ごす今日(月曜日)のスケジュールをざっくり書きました!

今日は、「生徒を試合につれていく時のテニスコーチの心構え!」について分かりやすく解説していきます。テニスコーチをしようと考えている方々や、テニスコーチをしていて生徒にどんなアドバイスをするべきか悩んでいる方々に向けて書いていきます。

生徒を試合につれていく時のテニスコーチの心構え 2か条

  1. アドバイスは極力少なく!多くても3つまで!1つがベスト!
  2. 生徒の応援をするのではなく、生徒と一緒に戦う!

この2か条について、1つずつ、分かりやすく解説していきます。

1、アドバイスは極力少なく!多くても3つまで!1つがベスト!

テニスコーチをしている方々の中には、もしかしたら生徒の試合が始まる前に、生徒に向けて多くのアドバイスをしている方がいるかもしれません。これは僕的にはナンセンスです。僕の考えは、試合前の生徒に向けてのアドバイスは極力少なくして、多くても3つまで、1つだったら尚ベスト、という考えです。

なぜなら、テニスという競技は複雑なスポーツなので、アドバイスを沢山していたら、より頭の中が複雑になり、もっと複雑さをこじらせてしまいます。だからこそ、アドバイスは極力少なく、多くても3つまで、1つだったらなお良い、ということになるのです。テニスの試合は、少なくとも1時間は必ず超えるので、その中でいかに生徒がシンプルに考えてプレーに集中できるかが勝敗のカギを握ります。その時間の中で、自分のやるべきことが分からなくなり、感情をコントロールできなくなったら、よっぽど相手が油断しない限り、勝利を勝ち取ることは難しいです。

だからこそ、生徒が試合に入る前にテニスコーチがアドバイスするべきポイントは、「いかに生徒が試合の最初から最後まで頭の中が混乱することなく、シンプルにプレーできるように持っていくか」がカギになります。

ここで、僕の例を出します。

生徒が試合に入る前に僕が必ずアドバイスすることは、

  1. とにかくインテンスを出せ!「Play high intensity!!」
  2. ポイントを取ることに集中するな!1球1球のボールをしっかり打つことだけに集中しろ!

この2点のみです!

この2つについて、分かりやすく解説します!

①とにかくインテンスを出せ!「Play high intensity!!」

もしかしたらインテンスという言葉を初めて聞いた方が多いかと思います。インテンスという言葉は、英語ではintenseというスペルで綴るのですが、アメリカのテニスではよく使われる言葉です。この言葉には、「とにかく高い集中力でプレーすること!最初から最後まで絶対に諦めないこと!とにかく強い気持ちで挑むこと!」というようなニュアンスが含まれます。僕は、どんな生徒に対してもこの言葉を絶対に使います。僕が使うときは「Play high intensity!!」とよく言います。もはや、某テニスアカデミーの生徒達は「GoといったらHigh intensity!!」という感じで、僕の言葉が生徒たちの頭の中に染みついているぐらいです。そのぐらい、僕はこの言葉を沢山使います。生徒達からしたら「それしかアドバイスないのかよ!」と思われているかもしれませんが、逆に捉えると、そのアドバイスが絶対にブレないので生徒達に安心感を与えているとも言えます。

実は、ここにも大切な要素が含まれています。

生徒にアドバイスをするとき、常にブレない言葉、同じ言葉を使っているということです。テニスコーチが毎回、違ったアドバイスをしていると、生徒たちは混乱してしまいます。しかし、テニスコーチが毎度同じことを言っていると、生徒たちは「分かってますよ!」という感じにはなると思いますが、否が応でも生徒たちの頭の中に染み込みます。そして、ブレない言葉が生徒達の安心感に変わり、試合にもっと集中して挑めるようになるのです。

ポイントを取ることに集中するな!1球1球のボールをしっかり打つことだけに集中しろ!

テニス選手は誰しも勝ちにこだわります。それは当たり前のことです。しかし、勝ちにこだわるがゆえに、ポイントを取ることに必ず集中してしまいます。一見、「それって、良い事じゃないの?」と思われるかもしれませんが、これが実は罠なのです。

ポイントを取ることに集中してしまうことの罠とは?

試合が始まった時は、ポイントを取ることに集中していても良いかもしれません。なぜなら、集中力がほぼ100%の状態で、ポイントを取ることに集中していても焦ることはほとんど無いからです。しかし、テニスの試合は先ほども言いましたが、少なくとも1時間はかかるのです。その中でポイントを取ることに集中していたら、何が起きるのか?

それは、例えリードしていようが、されていようが、どんどん焦りが生じて「ミスしないように、ミスしないように」とボールをただ打ち返すだけになるとか、早くポイントを決めたいがためにどんどんライン際を狙うようになり、気付いたらボールをライン際に狙いすぎてサイドアウトになり、ミスのオンパレードが続くことになるのです。これは、テニスの試合をやってみると分かります。必ず誰もがやってしまう行為です。僕も、かつてはやっていましたから。

これがポイントを取ることに集中することの罠なのです。

では、なぜ1球1球のボールをしっかり打つことだけに集中すべきなのか?

最初にも述べたように、テニスというスポーツは複雑なスポーツです。だからこそ、頭の中はシンプルでなくてはなりません。試合中では、正直、1つの事しか集中できません。2つ、3つのことに集中しているだけでも、混乱を招いてしまいます。だからこそ、とにかく1球1球ボールをしっかり打つことだけに集中していたら、実はこれだけでも難しい作業なのですが、頭の中はシンプルになるので、迷いが少なくなります。生徒が混乱した時に、「そういえば、Coach Goに1球1球ボールをしっかり打つことだけに集中しろ!」と言われたと気付けば、落ち着きを取り戻し、また自分のプレーに集中することができるのです。

2、生徒の応援をするのではなく、生徒と一緒に戦う!

「え、どういうこと?普通、テニスコーチって応援するんじゃないの?生徒と一緒に戦うって何?」と思った方々が沢山いらっしゃるかもしれません。なので、分かりやすく解説していきます。

テニスコーチの中には、生徒の試合を応援する気持ちで見る方々がいらっしゃるかもしれません。僕もかつてはそうでした。しかし、それだとダメなのです。

応援することは一見「普通の事でしょ?」と思われがちですが、生徒からしたら心細いのです。なぜなら、応援は実は他人事のように思っているのと同じ感覚だからです。

僕の考えでは、応援はとても軽いニュアンスが含まれます。「生徒が勝ってくれたらいいな!頑張れ!」というのが応援というイメージです。だから応援は、僕にとってただの傍観者でしかありません。

もちろん、僕もこの感情はあります。しかし、こんな軽い感覚では決してありません。

では、生徒と一緒に戦うって何?

テニスコートで試合をしているのは生徒なのですが、テニスコーチも一緒に戦っている感覚で常に生徒の試合を見るのです。「え、テニスコーチなら皆んな、そうしているでしょ?」と思われるかもしれませんが、これはやってみると、意外と難しくて、根性が必要です。

全てのポイントをしっかり見て、どういった流れなのか、生徒の気持ちを全て汲み取り、1ポイント1ポイント、まるで自分が戦っているかのような感覚で、真剣な眼差しで試合を観戦します。ただこれだけなのですが、こういった意識をするということが肝なのです。

これをしていると、生徒に絶対に伝わるのです。

僕の例を出します。

今日の決勝で言えば、生徒が良いポイントを取ったら僕の方にガッツポーズを見せてくれたり、悪いポイントを取っても僕の方に目配せして、「次やったるぞ!」という気持ちが伝わってきたり、良いポイントを取った後に、僕が力強い拍手をすると、頷いてくれたり、と生徒はテニスコートで1人で戦っていて、テニスコーチである僕は、テニスコート外でただ見ているだけなのですが、心は常に一緒に戦っているという感覚があるのです。だからこそ、生徒も安心してプレーに集中できるのです。

試合が終わると、生徒も疲れていますが、僕も疲れ果てています。身体的疲労はありませんが、精神的疲労です。しかし、勝敗問わず、達成感はあります。一緒に戦っている感覚があるので、一緒に気持ちを共有できて、次のステップを一緒に考えられます。そのような行為を継続していくことで、テニスコーチは生徒からの信頼が厚くなっていくのです。

これらが「生徒を試合につれていく時のテニスコーチの心構え!」です。テニスコーチをしようと考えている方々や、テニスコーチをしていて生徒にどんなアドバイスをするべきか悩んでいる方々の力に少しでもなれたら嬉しいです。

ちなみに、今年の9月から生徒たちを決勝に3回連れてきていますが、3回とも全員、優勝を果たしています。もちろん、生徒自身の力なのですが、テニスコーチとしてこういった心構えをブレることなく行っていたことが生徒に伝わり、生徒が120%の力を出し切れたのではないか、と思います。これは実体験なので、是非皆さんも僕が解説したことを試してみて下さい!

それでは、また明日~!

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